セルペット ひとまず復旧

試運転でフライホイールが外れたセルペットを直してみる。



ウッドラフキーの詰め合わせが届いたので、どれか合うだろうとフライホイールを付け直してみる。



ウッドラフキーのサイズは3×5×13がジャストサイズ。傷んでいたクランクのネジ山はダイスで修正。

フライホイールもしっかりと固定できたのでもう走行中に外れないでほしい。



ついでなのでOリングの劣化でガソリンが滲む燃料コックを「M14のコックなら何でも付くでしょ」とモンキー用に取り替えようとしたものの、ネジ径は同じだがピッチが合わないのでそのままでは付かない。(セルペットは並目ねじ、モンキー用は細目ねじ)



仕方ないので元々のコックを直すことにして工具箱を漁ると丁度いいOリングが出てきた。多分RG125Eのコックを直したときに余ったヤツだな。
これでタンクとの接続部からの滲みは止まるはずだけど、どうせレバーのところから滲むんだ。



まあガスケットシートを切り出してパッキンを作ったキャブのフロート室からも微妙にガソリンが滲んでいるので、そのうち対策はしないと、滲みが漏れから流出に進化すると危険だ。燃える。



そのまま付かないといえば、K125のものが使えそうだと思っていたクラッチ板も、クラッチハウジングに引っかかる爪の数が違うので流用は出来ない。

もしかしたらクラッチの遊びが少なすぎてプッシュロッドが常に利いている可能性が無きにしもあらずなのでクラッチの遊びを調整しておいた。
これで駄目ならいずれフェーシングの貼り換えを頼むか。

クランキングでプラグに火花が飛ぶことを確認。エンジンも普通に始動でき、異音も無いのでひとまず実動コンディションには復旧。しかし、絶対にこのバイクで遠出するのはやめよう。


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セルペット 壊れる

ナンバーが付いたので、道路で乗れるようになったセルペット。



さっそく近所の駐車場で乗り回してみる。ぶっ壊れても押して帰れるしな。

50年以上前のバイクだが、操作は現行のものと同様で、普通に走らせることができる。カタログ上の出力は6.5ps。フレームはプレスバックボーンという実用車としてはオーソドックスな構成。 というかこの年代で実用車のスタイルはほぼ完成しているので混合ガソリンやオイル滲みを気にしなければ最近のベンリィ系と同じように使えそうだ。

ステップを擦る程度に急旋回をしてフル加速をするような走り方をするとシフトアップ時にやはりクラッチが若干滑っている。ダメ元でK125のクラッチ板を買って合わせてみるかと考えていると何やらクランクケースからカタカタと異音が…スゲー嫌な予感…



帰って点検を…アイハブノーパワー!ノーパワー!今年のル・マンは優勝してくれ。いやマジで頼みます

焼き付きにしてはキックの感触は悪くないし、ギア抜けと同時にガス欠したんじゃないかな?そうであってくれ。元廃車な上に耐用年数をとっくに過ぎているので何が起きても驚かないけど焼き付きは困る。とりあえず押して帰りながら混合ガソリンを買って入れてみよう。



エンジンかからん…ポンコツバイクめ

走行時間10分かそこらで不動車になってしまったか。
軽い焼き付きだったらプラグホールからゾイルを吹き込めば復活する可能性があるらしいので、プラグを外して火花と圧縮をみてみる。

圧縮はするし、クランキングも引っかかるような感触はないし…プラグは火花が飛ばん…

じゃあポイントカバーを開けてポイントが動くかみてみるか。



フライホイール取れちゃってるじゃん!

カタカタいってたのはコレが原因か。前回仕上げたときに「火花も飛ぶしポイントも新しいから下手に触らないでおこう」と触らなかった部分だ。走らせる前に現象が出てくれれば2kmも押さなくて済んだのに…

見た目のダメージはウッドラフキーが擦り切れて無くなっているのとフライホイールが傷だらけになって、クランクシャフトのネジ山が傷んでいるくらい。

ウッドラフキーを買ってネジ山を修正すれば直りそうだ。ついでなのでK125のクラッチ板も海外製なら高いものではないので買ってしまおう。

両方ともアテが外れたら、外れたときに考えよう。

セルペット 不具合箇所の確認

とりあえず走ることは確認できたセルペット。

ただし、リア側のウインカーは左右とも光らず、キャブレターのフロート室の合わせ目からは燃料漏れが。



キャブに関してはガスケットシートを買ってきて切り出せば良さそうだけども、問題はウインカーだ。

接触不良を疑って配線を点検して、ボディアースの部分を磨いてみたものの、様子は変わらず。



この年式ならCB72とかDT-1とかランペットとかウインカーが付いていないバイクもあるので、いっそのこと外して手信号で乗ろうかと思い、保安基準を調べてみると、ウインカー付きで出荷されたものは付いてないとダメっぽいな。そりゃまあそうだ。



どうせならトトロのバスが付けてるアポロ式を…ちょっと落ち着こう、年式のせいで難しく考えているが、ここは単純な球切れを疑うべきじゃなかろうか?



ああ、コレはダメずら

ウインカー球はバラすとこうなってんだな。球切れというより崩壊してる。まあこの球も工具箱に入ってた何年前に何に使おうと思って買ったのかも覚えてない球なので特に驚かない。

起こした時の記憶が確かなら元々ウインカーもテールランプも6Vマクラ球(楽天へ飛びます)を使っていて、レンズが割れていたので普通の球が使える汎用のウインカーとルーカステールに換えたんだ。



そういえば俺が乗ってた頃からクラッチが滑り気味だったんだ。K125あたりのクラッチ板が使えそうだけど部品は出るのか?

帰ってきたセルペット



以前仕上げたセルペットが手元に戻ってきた。このぐらいの古さになると勝手に収まるべきところに収まるものだと思っていたらまさかの俺。

約1年半モスボール(車庫で放置)されていたこの個体。さすがに動かないだろうと試しにチョークを引いてキックしてみた。



プココン…プココ…デデンデンデン…

あ、エンジンかかった…マジかよ。相変わらず体に悪そうな煙だ。

とりあえず、バッテリーが弱っている以外は手放した当時のまま。タイヤに空気入れてナンバー取り直せば乗れるなコレ。 



このセルペットは恐らく昭和39年式。この時期はグロリア用の6気筒を押し込んだロングノーズのスカイラインGTが純レースカーのポルシェ904と互角の戦いを繰り広げ、



DOHC、4気筒、4連キャブを装備した軽トラックが街を走り、



鉄道は新幹線が開業したばかりで、



航空機はYS-11の試験飛行が完了しつつあり、



ライラックR92が国産最速を誇り、トーハツやヤマグチ、ブリヂストン、井関農機などがモーターサイクルを製造していた。
国内のバイクメーカーが4社に絞られ、インラインフォアが高性能車のスタンダードとなるのは、もう少し先の話である。

…余談が過ぎた。セルペット自体は特にレースで活躍したり、当時の最新鋭メカニズムが搭載された訳でもなく、空冷2サイクル、ピストンバルブ方式の単気筒、燃料は混合ガソリン仕様というエンジンとしては極めてシンプルな原動機を使用する至って普通の実用車である。

ただ、この時期のスズキ車特有の馬蹄型ヘッドライトと車体の至るところに隠れミッキーの如く刻印されているスズキのマークは素敵だ。とりあえず手に負えなくなるまで持っているとするか。

セルペット80 レストア記

イーハトーブのレストアが一段落した頃に見つけたスズキセルペット(空冷2サイクル混合ガソリン)



部品に昭39という検印が押してあったことから1964年の東京オリンピックの年に製造されたと思われるこちらのバイク。とりあえずボロい。


起こせるかどうか半信半疑で取りかかるもキャブレターの清掃とバッテリー交換であっさりとエンジンは始動



しかしクラッチが全く切れない



クラッチ板に張り付きは無いためレリーズレバーを確認すると…どうするコレ



バイク屋に車名と年式を伝えて「部品はちょっと…」と言われること3件。ヤケクソでK 125の部品を頼んだらピッタリ合ってしまったのでクラッチの問題は解決。助かった!

そうすると後は外装に手をつけるとして、割れたライトケースは



半田でプラを溶かして補修。



ライトのレンズも割れていたのでガラス用の接着剤で補修しました。(その後デッドストックの新品が奇跡的に手に入ったので交換)



試運転でスプロケのオイルシールが外れてミッションオイルがダダ漏れになったのでオイルシールを交換して(規格品のサイズでよかった)



テールランプとウインカーが欠品してたので取り付けてひとまず完成。52年前のバイクとは思えない快速っぷり。そしてオイル濃いめで乗っていたのでエンジンが暖まるまでものすごい量の白煙(笑)



ちなみにこのバイク、ライトやグリップ、ボルトの頭にスズキのマークが刻印されていて、スロットルワイヤーやスイッチの配線はハンドルバーの中に通してあるという実用車ながら凝った作り。

譲ってしまったので現在は手元にありませんが、次の東京オリンピックまで動いていて欲しい。


プロフィール

コーテル・リャン

Author:コーテル・リャン
東に不動車があれば引き取って直してやり
西に峠があれば行ってそこを越え
テントを張れば雷雨に怯え
林道に入ればヨタヨタ走り
誉められもせず 苦にもされず 
そういう人が私です。

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